冷蔵庫やエアコンは、どのようにして冷たい状態を作り出しているのか?


どちらも以下の法則を利用している

法則1:液体が気体になるとき周囲の熱を奪う(つまり冷える)

法則2:気体は圧縮されて温度が上がることにより液体になる

法則3:液体は減圧されて温度が下がることにより気体になる

法則4:熱は高温から低温へ流れる


どちらも以下の動作過程がある

圧縮:圧縮機によって冷媒を圧縮し、温度を上げる。

放熱:熱交換器で、冷媒から周囲に熱を放出する。

膨張:膨張弁によって冷媒を膨張させ、温度を下げる。

吸熱:熱交換器で、冷媒に周囲から熱を吸収する。


エアコンの場合

  1. 室外機のコンプレッサー(圧縮器)で冷媒を圧縮し温度を上げて液体にする【法則2】
  2. 室外機の熱交換器で放熱して冷媒の温度を下げる【法則4】
  3. 室内機の膨張弁(減圧器)で冷媒を膨張させ温度を下げて気体にする【法則3】
  4. 冷媒が液体から気体になるときに周囲の熱が奪われて冷気が生じる【法則1】
  5. 室内機の熱交換器から冷気が出ると同時に室内の熱を吸収する【法則4】



冷蔵庫の場合

  1. 庫外のコンプレッサー(圧縮器)で冷媒を圧縮し温度を上げて液体にする【法則2】
  2. 庫外の熱交換器で放熱して冷媒の温度を下げる【法則4】
  3. 庫内の膨張弁(減圧器)で冷媒を膨張させ温度を下げて気体にする【法則3】
  4. 冷媒が液体から気体になるときに周囲の熱が奪われて冷気が生じる【法則1】
  5. 庫内の熱交換器から冷気が出ると同時に庫内の熱を吸収する【法則4】


エアコンも冷蔵庫も冷媒を使って室内(庫内)の熱を室外(庫外)へ移動させている。