フライパンのテフロン加工や歯磨き粉に使用されることで有名なフッ素。

なぜ食材がくっつきにくいのか、なぜ歯の酸化を防ぐのか、その特性を調べてみました。


フッ素とフッ素化合物の違い

フッ素はほとんどの元素と化学反応を起こす。

フッ素の原子核は他の原子の電子を引っ張る力が最も強いので他の元素と結合する。


フッ素が他の物質と結合してできたフッ素化合物は、結合が強く簡単に引き離すことができない。

フッ素のままの状態と違い他の物質と化学反応しにくく熱を加えても分解しにくい安定性がある。


フライパンのテフロン加工

テフロンとはフッ素原子と炭素原子でできたフッ素系樹脂のこと。

熱を加えても分解しにくく、他の物質と反応しない耐薬品性や水を弾く撥水性がある。


歯磨き粉に用いられるフッ素

フッ化ナトリウムから発生するフッ素イオンが歯のエナメル質と反応し酸に溶けにくくなる。


オゾン層を破壊したフロンとの関係は?

フロンは炭素、塩素、フッ素の化合物。安定して生物に無害なため冷蔵庫などの冷媒に用いられた。

しかしその安定性ゆえ分解されずオゾン層に達し、紫外線で分解され塩素が発生しオゾン層を破壊した。