人間も、多細胞の動物や植物も最初は1個の細胞から始まる。

1個の細胞が2個に、2個が4個へと分裂して増えていく。

最初は同じ細胞のコピーだが、やがて「分化」して特殊化していく。

たとえば、ある細胞は筋肉、別の細胞は神経を構成するための細胞へと変化していく。

 

なぜ同じDNAなのに異なる機能をもちはじめるのか

あるタンパク質の働きにより、DNAの特定部分だけがコピーされるようになる。

たとえばある細胞が筋肉になりたい場合、その細胞のDNAは筋肉になる細胞のタンパク質の情報だけをオンにし、他の器官や組織の細胞になるための情報部分はオフにする。

オンになった部分のDNAはファスナーのように開かれて片方を鋳型としてRNAができる。

RNAが核から出てリボゾームに行き、アミノ酸をつなぎあわせてタンパク質を作り上げる。

詳しくは当サイトのDNAとは何か?どのように情報を伝達するかを参照


幹細胞とは?

細胞を生み出す能力を持つ細胞のこと。以下の種類がある。

  • 全能性幹細胞・・受精卵のように一個の細胞だけで個体を作り出せる幹細胞
  • 多能性幹細胞・・体を構成する全ての組織細胞や生殖細胞に分化できる幹細胞
  • 組織幹細胞・・きまった組織や臓器で、消えた細胞のかわりを造り続けている幹細胞