auの大規模通信障害ー何が起きたのか
2022年7月2日1時35分頃から発生したauの大規模通信障害。
専門的なことは分からないが、説明されている範囲のことを簡単にまとめてみた。
何が起きたか
①
ルーター交換時に不具合発生
2022年7月2日、深夜1時35分。場所はKDDIの「多摩ネットワークセンター」。
モバイル通信のルーターを、新しいものに交換するメンテナンス作業が実施されていた。
その際、「VoLTE」の通信トラフィックルートを変える作業で何らかの不具合が発生。
音声通話がおよそ15分間不通となった。
そのためトラフィックルートを元に戻す「切り戻し」が行われた。
②
輻輳(ふくそう)の発生
音声通話不通の15分間に、VoLTE対応端末からの大量のアクセスがあった。
VoLTE対応端末は50分に1度ネットワークに接続する必要があるためだ。
そのため切り戻しが行われた瞬間、一気にアクセスが集中。
それによって輻輳(ふくそう)というネットワーク渋滞が発生した。
③
加入者データベースとVoLTE交換機のデータが不一致
ネットワークに接続すると、加入者データベースにある端末の情報はVoLTE交換機に書き込まれる。
VoLTE交換機がダウンしたので、加入者データベースの情報をVoLTE交換機に書き込めなくなった。
そのため、加入者データベースとVoLTE交換機のデータに不整合が生じてしまった。
*VoLTE(ボルテ)とは・・Voice over LTEの略。
音声通話もデータ通信と同様にパケットとしてLTEネットワーク上でやり取りすること
どうやって復旧したのか
① 流量制御によりVoLTE交換機と加入者データベースの負荷を減らした。
② VoLTE交換機と加入者データベースのデータの不一致を解消した。
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