iPS細胞が新たな医療の世界を切り開くと言われている。

iPS細胞とは何なのか、何がすごいのかをざっくり調べてみた。



iPS細胞とは

人工多能性幹細胞(induced pluripotent stem cells)の略。

(多能性幹細胞については当サイトの「1個の細胞がどのように人体になっていくのか?」という記事を参照)

人間の皮膚などの細胞に、4つの遺伝子を入れて数週間培養して作られる。

2006年に山中 伸弥教授のグループが作製に成功し2012年にノーベル賞を受賞。


何がすごいか

この細胞はさまざまな組織や臓器の細胞になる能力がある。

患者自身から採取した体細胞よってiPS細胞をつくる技術が確立されれば、拒絶反応の無い移植用組織や臓器の作製が可能になると期待されている。


進捗状況

2018年、パーキンソン病患者にips細胞で作った神経細胞を移植する治験が始まる。

2019年、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者を対象とした創薬治験が始まる。

2020年、アルツハイマー病患者を対象とした創薬治験が開始する。

人間の体内で機能するような大きな臓器ができたという報告はまだない。