アメリカ文学の名作を短くまとめてみました。



あしながおじさん (ウェブスター作)


孤児院のジュディは大学進学の資金援助をしてくれた謎の「あしながおじさん」に学生生活の様子を知らせる手紙を毎月送り続ける。読んだ本のこと、出席したパーティのこと、ジャービスという男性との交友のことなど書き綴る。やがて、ジュディはジャービスからプロポーズを受けるが、孤児院出身であることを打ち明けられず拒絶してしまう。つらい気持ちを手紙にしてあしながおじさんに送ると、会って話を聞くという返事が返ってくる。初めての対面に緊張しながら部屋に通されると、そこにいたのは何と!というお話。




トムソーヤーの冒険 (マーク・トウェイン作)




主人公のわんぱく少年トムソーヤーが親友ハックルベリーとミシシッピ川のほとりの小さな町で様々な冒険をする物語。大部分は作者のマークトウェインが少年の頃実際に起きた出来事をもとにしている。有名なエピソードの1つは、伯母さんから罰として課せられた塀のペンキ塗りを友人たちもやりたいと思うように仕組み、その仕事をさせるかわりに様々な物品までせしめるという話。また海賊になることを決意して筏でミシシッピ川を下ったり洞窟内で殺人者のインジャン・ジョーが隠した宝を見つけたりといった少年少女がわくわくして楽しめるような内容になっている。




老人と海 (ヘミングウェイ作)




ヘミングウェイの代表作かつ最後の作品。舞台はキューバ。長い不漁で苦しんでいた年老いた漁師サンチャゴはある日巨大なカジキマグロとの長い死闘の末、ついに仕留める。しかしその血のにおいを追って鮫の群れが現れサンチャゴは必死に闘う。ようやく漁港にたどりついたときカジキは鮫に食い尽くされ、巨大な骸骨になっていた。港に帰ってきたサンチャゴは何とか小屋にたどり着きすぐに深い眠りにつき、若い頃にアフリカで見たライオンの群れの夢を見る。