線状降水帯の発生の仕組み
毎年のように発生する豪雨被害。
それに伴ってよく耳にする「線状降水帯」の発生の仕組みや梅雨との違いをまとめてみました。
線状降水帯とは
次々と積乱雲が発生し帯状に連なるため、同じ場所でたくさんの雨が降り続ける気象現象。
発生の仕組み
①地上付近に暖かく湿った風が吹き、山や前線にぶつかって上昇して積乱雲ができる。
②上空の強い風が積乱雲を動かすが、その積乱雲からの雨に伴って生じる下降流(下向きの大気の流れ)と地上付近に吹く暖かい風がぶつかり上昇気流ができ新しい積乱雲ができる。
③通常は積乱雲は1時間程度で下降流の発生により消滅するが次々新しい積乱雲ができるため、あたかも積乱雲が停滞したかのような状態となる。
近年の線状降水帯による豪雨例
2014年 「平成26年8月豪雨」 広島市で土砂災害が発生、死者77人。
2017年 「平成29年7月九州北部豪雨」福岡県朝倉市で1時間雨量129.5mm
2018年 「西日本豪雨」死者263人。岡山県倉敷市真備町では堤防決壊による広範囲の冠水で51人死亡。
2020年 「熊本豪雨」熊本県球磨川水系の13カ所で氾濫・決壊。1060ヘクタール浸水。熊本だけで65人死亡。
梅雨との違い
梅雨は北側からの冷たいオホーツク高気圧と南側からの暖かい太平洋高気圧がぶつかり前線になる。
しばらく停滞するが徐々に太平洋高気圧が北へ押し上げていき北海道の南あたりで消える。
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