ファイザー、アストラゼネカ、ノババックスのワクチンの違いについて調べました。

ファイザーは…（モデルナも同じ）

ウィルスの抗体を生じさせるためにはウィルスが必要だが、だからといってウィルスをそのまま体内に入れることはしたくない。ウィルスの一部であるスパイクタンパク質という部分だけを体内に発生させるためにウィルス細胞の核の中にあるDNA内のスパイクタンパク質の生成に関わる遺伝情報の部分だけをmRNAに写し取り、脂質ナノ粒子（LNP）に包んで人体に接種する。人体に入ったmRNAは細胞に入り、リボゾームというタンパク質生成部分でコードが読み取られスパイクタンパク質を作り出す。スパイクタンパク質に対する抗体が免疫系により生成され、ウィルスが入ってきたときに防御する体制が整う。

（詳しくは当サイトの「DNAとは何か？どのように情報を伝達するか」を参照）

このタイプはmRNA-LNPワクチンと呼ばれる。

ノババックスは…

まず昆虫の細胞を使って人工的にスパイクタンパク質を作り、それをまとめて粒子状にする。

それと、植物の樹脂などから作った免疫補助剤を混ぜたものをワクチンとして接種する。

スパイクタンパク質を人工的に作るので組み換えタンパクワクチンと呼ばれる。

体内でスパイクタンパク質を作らせるのでなく直接入れ込むところが上記のワクチンと違う。