有名な落語のオチを簡単にまとめました。(ネタばれ注意)


目黒のさんま

目黒で食べたサンマの味が忘れられない殿様は家臣にサンマを調達させるが、骨や脂が抜かれているためせっかくの新鮮なサンマが不味くなってしまう。どこのサンマだと聞く殿に「日本橋魚河岸です」と答えると「それはいかん。サンマは目黒に限る」と、海とは無縁の目黒の魚の方がおいしいと言って無知をさらけだしてしまうというオチ。


寿限無(じゅげむ)

「寿限無」で始まる111文字もある長い名前をつけられた子供とケンカしてこぶをつくられた子供が母親にそのことを言いつけに来る。お互いに寿限無の名前を全部言いながらのやりとりのあと母親が「どれ、頭を見せてごらん」と聞くと「あんまり長いからこぶが引っ込んじゃった」と答えるというオチ。


饅頭怖い

本当は饅頭が好きなのに饅頭が怖いとうそを言って、自分を怖がらせようとしている若者たちからまんまと饅頭をせしめる。だまされたと知って怒った若者たちから本当は何が怖いんだと聞かれて今度は「熱いお茶が怖い」と答えるというオチ。


芝浜 

酒におぼれ仕事もしない男が芝浜で大金をみつけるが、酔い潰れて寝てしまった翌朝財布がないことに気づき夢だったのかとあきらめる。男が心を入れ替え真人間になって3年後、実は主人のためを思って財布を隠していた女房は真実を打ち明け久しぶりに酒でもつけようかと聞くと男は一言「よそう。また夢になるといけねえ」と言うオチ。


時そば

ある男がそば代を払うときに「ひい、ふう、みい・・・やあ(八)」の後に「今何時だい」とわざと尋ね、「九つだ」と店主が答えた後、十以降を数えて一文ごまかす様子を別の男が見ていた。その男も真似ようとするが「やあ(八)」の後に「四つだ」と言われ五以降を数えてしまったため逆に損をするというオチ。


平林

平林(ひらばやし)邸に手紙を届けるよう頼まれた定吉は名前の読み方を忘れてしまう。いろいろな人に「平林」の読み方を尋ねるが「タイラバヤシ」「ヒラリン」「イチハチジュウノモクモク」などと間違った回答ばかり。困りはてて、怒鳴りながら全部の回答をつなげて歌っている定吉に通りがかりの顔見知りがその手紙はどこに届けるのか尋ねると定吉は言う。「はい、ヒラバヤシさんです」と言うオチ。