円高と円安についてまとめてみました。

 

円高とは・・・円の「価値」が相対的に高くなるということ。


例:1ドル100円が99円になると1ドルが100円ではなく99円で買える。

あるいは100円を両替すると1ドルだったのが1.01ドルに増える。

つまり円の価値が上がっていることになるので円高。

海外からの輸入商品を安く買えるので日本の消費者にとって有利

 

円安とは・・・円の「価値」が相対的に安くなるということ


例:1ドル100円が101円になると1ドルを買うのに101円が必要になる。

あるいは100円を両替すると1ドルだったのが0.99ドルに減る。

つまり円の価値が下がっていることになるので円安。

輸出企業の製品が海外で安くなるため、日本の輸出企業にとって有利。




利益を出すには。。

円を持っているなら、円高の時にドルに換え、円安の時に円に換える。

ドルを持っているなら、円安の時に円に換え、円高の時にドルに換える。


1ドル100円の時に100,000円をドルに換えると1000ドルになる。

1ドルが101円の円安時にその1000ドルを円に換えると101,000円になる。

つまり当初より1000円増えたことになる。


1ドル100円の時に1000ドルを円に換えると100,000円になる。

1ドルが99円の円高時にその100,000をドルに換えると1010ドルになる。

つまり当初より10ドル増えたことになる。


但し、円⇔ドル交換時に手数料が発生するので実際には利益はもっと少ない。

 

円高円安の要因

貿易・・・輸出が増えると円高、輸入が増えると円安になる傾向

金利・・・日本が高いと円高、海外高いと円安になる傾向

投機・・・投資家が円を買い占めると円高、売り払うと円安になる傾向


【2022/6/16追記】

このところ円安が続いている。

上記の記事を書いた時点(2021/5/10)で1ドル110円だったが現在135円。

原因の一つとして上記の要因の3番目、海外(アメリカ)の金利が高くなっていることが挙げられる。

アメリカの金利が高くなると円を売ってドルで預金する人が増えるので円安になる。

【2023/1/16追記】

2022年10月に1ドル150円を超えるが、その後徐々に円高となり現在127円。

原因の一つはアメリカの金利を上げるペースが減速し、日銀も円の金利が上がるような調整をしたこと。

【2024/4/21追記】

1ドル155円に近づいている。急激な円安への懸念が高まっている。