変異株はなぜ生まれるか


新型コロナウイルスは人の細胞に入り込み、遺伝物質のRNAをコピーさせて増殖する。

その際、一定の割合でコピーミスを起こすことで変異株は生まれる。


 

変異株の種類


N501Y(アルファ株)

ウイルスのタンパク質の501番目のアミノ酸がN(アスパラギン)からY(チロシン)に変わり、スパイクタンパク質が人の細胞と結合しやすくなった。

最初にイギリスで報告された。


②E484K

484番目のアミノ酸がE(グルタミン酸)からK(リシン)に変化したE484K変異を併せ持ち、ワクチンの有効率を減少させる可能性がある。

ブラジル型や南アフリカ型はN501YとE484Kを両方含む。



【2021/8/18追記】
③L452R (デルタ株)
ウィルスが細胞に侵入する際に使うスカイプタンパク質を構成しているアミノ酸の452番目L(ロイシン)がR(アルギニン)に変異。
最初にインドで検出された。
アルファ株の1.5倍の感染力を持つ。

【2022/2/8追記】
④N856K,E484A(オミクロン株)
N(アスパラギン)がK(リシン)に、E(グルタミン酸)がA(アラニン)に変異したもの。
最初に南アフリカで検出された。
デルタ株の3倍の感染力を持つ。

【2022/7/9追記】
現在日本ではオミクロン株のBA2が主流。今後BA5が広がると懸念されている。
重症化リスクは低いと見られるが感染力が高く抗体をすり抜けるため「第7波」の可能性。

【2022/7/22追記】
BA5の割合が推計96%に達したと国立感染研究所が発表。新規感染者が18万人超。

【2024/7/26追記】
新たな変異株KP3の感染者急増で第11波に入りつつある。