コロナウィルスの検査方法の違いを調べてみました。


PCR検査 

ウィルスの遺伝子を検出する。現在感染しているかどうかわかる。

Polymerase Chain Reaction(ポリメラーゼ連鎖反応)の略。

通常の状態では少なすぎて見いだせないウィルスをDNA合成酵素(DNAポリメラーゼ)というタンパク質の働きで数100万〜数10億倍に増やすことにより検知する。

採取部位:鼻咽頭か唾液

 

抗原検査 

抗原(ウィルス特有のたんぱく質)を検出する。現在感染しているかどうか分かる。

抗体入りの試薬に検体を入れる。ウィルスがいれば抗体と結びつくので検出できる。

 

抗体検査 

抗体を持っているか調べる。過去に感染したかどうかわかる。

検体(血液)を抗原入りの試薬に入れる。抗体があれば抗原と結びつく。

採取部位:血液




簡易キットによる抗原検査の仕組み

簡易キットの中には人工的に作られた抗体が入っている。(標識抗体)

唾液や鼻腔内にウィルスがあれば、標識抗体と結合する。

ウィルスと結合した標識抗体と結合する抗体がTラインにあるので、Tラインに色がつくということはウィルスがあることを意味する。

ウィルスがなければTラインの抗体とは結合せずCラインの抗体とだけ結合し、色がつく。